HOME  >  消化器内科  >  大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸癌は自覚症状がでる前に早期発見できれば99%治ります。
40歳を過ぎたら便の検査を!!

ここ30年間、食生活の欧米化に伴い大腸癌は5倍に増加しています。

特に女性は、大腸内視鏡(カメラ)を受ける事に抵抗があると思いますので、
一度便の検査を受ける事をお勧めいたします。

大腸がんや大腸ポリープ等による出血を見つけるために実施される検査です。痔による出血などでも陽性反応が出ますし、早期の大腸がんでは出血が見られない場合も多いことから、早期大腸がんを確実に発見する決め手となる検査とは言い切れず、確実な診断は【大腸内視鏡検査】をはじめとする精密検査を受ける必要があります。

ただ実際問題として、検査費用や身体への負担も少なからず生じることなどから、定期的に大腸内視鏡検査を行っている人は少ないですし、便潜血検査を受診することによって大腸がんの死亡率が減少しているという統計結果もあることから、まずは便潜血検査を定期的に受診するのが最善策であると言えます。

なぜ、いま大腸がんが増えているのでしょう?

その要因については、多くの調査・研究が行われていますが、現在わが国における食生活の変化の影響が注目されています。とくに食生活の欧米化により、肉類などの高脂肪食品を食べる回数が増えたことが関与していると考えられています。また、結論は出ていませんが、運動不足や肥満などとの関係も推測されます。

2004年厚生労働省「人口動態統計」より作成

グラフ・図はオリンパス株式会社の引用

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

内視鏡検査が主流です。大腸は、細長い管腔臓器なので、簡単に挿入できない場合があり、内視鏡検査はつらい検査と思われる方が多いようです。
当院では、腸管をアコ-デオンの蛇腹をたたむように短縮し、挿入する軸保持短縮法で行っています。基本的に、10分前後で、苦痛もなく、盲腸部に到達することができます。

安全かつ苦痛の少ないことを、コンセプトとして、腸の曲がりの強い方、痛みに敏感な方、また、腹部の手術歴のある方には、適宜、鎮静剤などを使って楽に検査を受けていただけるように、心掛けています。

大腸の内視鏡検査を行うには、腸管洗浄剤などで、大腸の中を空っぽにする必要があり、検査を安全に行うために全身状態の把握が必要です。一度、来院していただき、予約された際に、検査の説明などをさせていただきます。

消化器内視鏡検査

大腸カメラに、苦しいイメ-ジをお持ちの方が多いようです。当院では、受診される方の体への負担を少なくし、必要に応じて、鎮痛剤や鎮静剤を使用し、苦痛のない検査を目指しています。
検査は、日本消化器内視鏡学会の熟練した専門医師が担当いたします。

大腸の役割

大腸は全長1.6メートルの管で、盲腸から始まり上行(じょうこう)結腸、横行(おうこう)結腸、下行(かこう)結腸、S状結腸、直腸で構成されています。盲腸からS状結腸までを結腸といいます。
大腸は、糞便を固くするために、腸管の壁にある血管へ水分と塩類を吸収させる働きがあります。また、糞便をなめらかにするために粘液を分泌しています。多量の腸内の細菌を排泄し(全固形成分の約1/3)、細菌に対する防御機構も働いています。そして筋肉の蠕動(ぜんどう)運動により、内容物を直腸に向かって移動させます。
大腸の運動は自律神経によって調節されていて、糞便は2種類の運動をしています。
緊張波は、「前方に進んでは戻る」という行ったりきたりの動きをします。この運動により、大腸粘膜と内容物が長時間接触するようにしています。そして水分と塩類の吸収を促進させます。
もう1つは集団蠕動運動といって、横行結腸を空にするように糞便をS状結腸に進め、S状結腸は、排便まで糞便を貯留します。

大腸の各名称・大腸の運動

オリンパス株式会社より引用

下部内視鏡検査(大腸カメラ)

近年、生活習慣の変化などにより、大腸ポリープや大腸がんが増加しています。
早期に発見できれば、お腹を切らず、内視鏡治療で治ることもあります。

  • 便秘や下痢などの便通異常のある方
  • 何となくお腹が張ってすっきりしない方
  • 時々、お尻から血が出る方
  • 検診などで便潜血反応が、陽性になった方
  • 血縁者の癌の方がおられる方

当院では、苦痛のない内視鏡を目指していますので、
ぜひ、安心して大腸内視鏡検査をお受け下さい。

検査方法

腸管をアコーデオンの蛇腹を畳むように短縮し、挿入する軸保持短縮法で行っています。
この方法は、昭和大学横山市北部病院消化器センターの工藤 進英教授が開発され、実践されており基本的に5~10分前後で苦痛も少なく、楽に検査を受けていただけるように心掛けています。

経口腸管洗浄剤はマグコロールP・ニフレックまたは、ビジクリア錠のいずれかを選択することができます。

①腸管を確実に空っぽにするため、前日より入院する方法

②検査当日来院していただき、早朝に洗浄剤を服用後、午後より大腸カメラ検査を実施する方法

③自宅にて洗浄剤服用し排便後、当病院に通院し午後より大腸検査を実施する方法がありあます。

参考

当病院では、患者様の安全を考慮し出来るだけ前日に入院していただくようお願いしております。