内視鏡検査とは
胃・大腸のすみずみをCCDカメラで観察することが出来ます。毎年内視鏡検診を実施すれば小さな病変での発見から、早期治療につなげることができます。もし癌細胞が発見されても早期なら内視鏡でほぼ治すことができ、がんの早期発見に非常に有効な保険診療検査です。
また、そのがんは1981年に日本の死亡の1位になってから、その地位はずっと変わっていないと言われています。またピロリ菌が発見されて以来、胃がん・胃疾患に深く関与していることが明らかになってきました。胃の粘膜に住みつく、ピロリ菌の状態を定期的に観察すれば、胃がんの発生を予防することができます。
近年、大腸がんが胃がんを抜き、がんの死亡原因のトップになると言われており、大腸がんは他のがんに比べ治療率が高いと言われていますが、あくまでの早期発見の場合です。
内視鏡検査とは、臓器の内腔面を直接観察し、他の検査では検出できない微細な変化を捉えることができため、早期発見に非常に有効な保険診療の検査です。
当院は、「NBI・拡大鏡」を搭載した内視鏡装置導入しております。
がんの早期発見をめざして 内視鏡技術(NBI)
いま、NBIを用いた内視鏡検査が普及しています。
がんの早期発見が重視される中、NBI(狭帯域光観察)が注目を集めております。NBIは、
特殊な青と緑の光を用いて、粘膜内血管など観察をサポートする、内視鏡の新しい技術です。
NBIによって、今までの内視鏡装置(通常光観察)では見えにくかった、がんなどの極小病変の早期発見につながることが期待されています。
光デジタルによる画像強調観察技術
現在、増えつづけている消化器のがん。
小さな病変を早期に発見、治療することの重要性が高まるなか、粘膜表面の色、構造をより自然に、より精細に観察するための内視鏡観察技術の開発が進められてきました。「ハイビジョン技術」が内視鏡観察に導入されて以来、飛躍的に鮮明な画像が得られるようになりましたが、最近では、従来の光では観察しにくかった小さな病変をより観察しやすくするため、「光デジタルによる画像強調」を用いた観察技術の開発に取り組んでいます。
通常の内視鏡検査では、白色光を粘膜表面に照らすことにより、自然な色をモニタ上に再現しますが、「光デジタルによる画像強調」を用いた観察では、光の波長を制御することで、粘膜表層の毛細血管や、わずかな粘膜の肥厚、深部血管などを強調して映し出します。このような特殊な光を用いた新しい内視鏡観察技術が、「光デジタルによる画像強調観察技術」と呼ばれています。
*オリンパスホームページより抜粋
狭帯域光観察(Narrow Band Imaging=NBI)
がんの増殖には、血管からの栄養補給を必要とするため、病変の近くの粘膜には、多くの血管が集まりやすくなると考えられています。そこで、粘膜内の血管などをより鮮明に観察しやすくするために、血液中のヘモグロビンが吸収しやすい特殊な光を照らし画面に表示するのが、狭帯域光観察です。
狭帯域光観察では、毛細血管の集まりやそのパターンなどが鮮明に表示され、通常光による観察では見えにくかったがんなどの早期病変の観察において有用性が期待されています。またこれまでは、血管や粘膜の詳細な観察のためには色素による染色を行わなければならないこともありましたが、狭帯域光観察を行うことによって、患者さんの身体的な負担が軽減されることが期待されます。
その他、正常組織と病変組織における自家蛍光(*1)の強さを色の違いで表示する蛍光観察や、粘膜の深いところにある血管や血流情報を強調表示する赤外光観察などがあります。
(*1)粘膜に含まれるコラーゲンなどは、青色光を照射すると緑色を発する特徴をもっており、自家蛍光と呼ばれています。
画像提供:昭和大学横浜市北部病院 井上晴洋先生
*オリンパスホームページより抜粋
拡大観察の技術
一見平坦に見える大腸の粘膜表面でも詳細に観察してみると、陥凹(かんおう)型になった病変が存在することが発見され、さらに病変部を拡大して紋様を観察、分類することでその病変の状態が把握できるようになってきました。
このような先駆者的先生方の研究をサポートしながら、オリンパスは機器の開発を行ってきました。現代の拡大内視鏡は、マイクロマシン技術のアクチュエーターを内視鏡先端部に内蔵し、独自の拡大コントローラーによるレンズ移動で、拡大操作を実現させることができるようになりました。
これによって約100倍(14インチモニター上)の高解像拡大画像を得ることができ、さらなる画像診断学の発展のお手伝いをしています。
*オリンパスホームページより抜粋
どんな機器で検査する?
オリンパス内視鏡装置
内視鏡(ビデオスコープ)各部の名称と機能
こんな時は検査をお勧めします
1. 便に血が混じる
2. 便秘・下痢が続く、排便が不規則になる
3. 空腹時または食後の、みぞおちの強い痛みある
4. 飲み込んだ物がつかえたり、強い胸やけ感を感じる
5. 口の臭いが気になったり、苦い味を常に感じる
6. お腹にしこりが触れるとき
7. 排便後に異物感を感じるとき
定期的な検査の勧め(こんな症状はありませんか?)
胃がんの場合
- ■健康診断・人間ドックで便潜血が陽性であった方
- ■最近、痛みもないのに便に血が混じっていた、または血がついていた方
- ■急激な食欲の低下や食事量の減少や体重減少
- ■兄弟・両親(親族)など身近な血縁者にがん・ポリープが発生した方
大腸がんの場合
- ■食欲がなくなったり、ムカムカして吐いたりする方
- ■体重が減少し、体がだるい方
- ■便に血が混じったりする方
- ■便秘と下痢を繰り返したり、排便が不規則な方
- ■仰向けに寝て全身の力を抜きそっとへその周囲を触ってみると硬いシコリを触れる方
内視鏡の歴史
オリンパスホームページより