伊藤順医院長が、2019年12月14日(土)放送のBSテレ東の「教えて!ドクター家族の健康」で、
「心房細動が招く3つのリスク」をテーマに、テレビ出演をしました。

司会者: 先生、はじめに、心房細動とは、どういう病気なのでしょうか?
医院長: 心房細動というのは、比較的よく見られる不整脈の一つで、高齢者になるほど、かかりやすくなる病気です。
心房細動そのものは、直ちに命に関わるような危険な不整脈ではありませんが、放っておくと問題を起こすことがあります。
司会者: 今日のテーマは、心房細動が招く3つのリスクということですが、一つずつ教えていただきませんか。
病院長: まず、1つ目は「脳梗塞を引き起こすリスク」です。
心房細動になると、心臓にある心房という部分が、痙攣するように細かく震えるため、心房の中の血液がよどんで、血の塊ができやすくなります。
これが、脳に運ばれると、脳の血管を詰まらせ、脳梗塞を起こすことがあるのです。
司会者: 心臓の病気が、脳の病気を起こすことがあるわけですね。
では、2つ目をお願いします。
病院長: 2つ目は、「心不全を引き起こすリスク」です。
心不全とは、心臓の働きが悪くなる病気です。心房細動では、心房が痙攣するように震えるため、その先の心室に十分な血液が貯められなくなります。
すると、心室は、より強い力で、血液を送り出さなければならないため、心室の筋肉に負担がかかります。そのため、次第に、心室の筋肉の収縮や拡張が悪くなり、心不全を引き起こすことがあるのです。
司会者: 心臓そのものが悪くなってしまうのですね。では、3つ目をお願いします。
病院長: 3つ目は、「日常生活に支障をきたすリスク」です。
心房細動では、動悸、息切れ、胸の不快感などの症状があらわれることがありますが、症状が強いと、日常生活に支障をきたすことがあるのです。
ただし、心房細動の自覚症状は個人差が大きく、中には、まったく無症状の人もいます。
司会者: では、これらの3つのリスクを避けるためには、どのようにすればよいのでしょうか?
医院長: 〇重要なのは、心房細動の早期発見です。
動悸が何度も起きるなど、何かおかしいなと思ったら、ためらわずに、医療機関を受診してほしいと思います。
〇そして、自覚症状がなくても、年に1度は心電図検査を受けてください。
ただし、一般的な心電図検査では、数十秒程度しか、心電図をとりませんので、心房細動を発見できない場合があります。
気になる方は、より専門的な検査を受けるとよいでしょう。
24時間心電図を記録できる「ホルター心電図」や、最大14日間連続して記録できる「長時間心電図レコーダ」といったものがあります。
〇また、1日1回、自分の脈を測り、規則正しく打っているか調べてみることをお勧めします。
自分の手首に指を当てて、脈をとる方法もありますし、最近では、家庭用の血圧計で、脈の異常を見つける機能がついているものもあります。
司会者: 最後に、視聴者の方へ、メッセージをお願いします。
病院長: 心房細動は、日頃の生活の乱れがきっかけとなって起こる場合があります。 ストレスをためない、十分な睡眠をとる、暴飲暴食をしない、禁煙する、 適度な運動をする、といった生活習慣の改善にも気を配っていただきたいと思います。